ペット用歯ブラシ特許取得
発案からかれこれ2年以上経過してしまいましたが、2023年4月12日に特許取得できました。
発売間近のペット用歯ブラシのネーミングは「360度カミカミクルクル」です。
今までにない新しい構造の360度タイプの歯ブラシをご紹介させていただきます。
まずは外観はこんな感じです。
※現在は試作品の為白い本体ですが、完成品はピンク、イエロー、エメラルドグリーンの3色展開となります。
猫の歯の模型を使った歯磨きデモンストレーションです。
全長は17cmで一般的な歯ブラシとほぼ同じであり、チャームポイントは滑り止めグリップとしての足跡と端についているおててと肉球です。かわいい肉球に癒されてくれる方がいたら嬉しいです。
次に特許取得した構造のご紹介をさせていただきます。。
画像のように歯ブラシ本体の先端にらせん状の溝を設け、そこにステンレスワイヤーで挟持固定したブラシ毛を嵌め込むことで360度ブラシ毛でありながら、奥歯でカミカミされてもブラシ毛が切れることなく継続して使用できる構造になっています。
好みのペーストなどをつけたブラシをカミカミしている間に歯ブラシ自体をクルクルと軸回転させることにより、連続してブラシ毛が奥歯全体にあたり、食べかすなどの汚れを落とすことが出来ます。
食べかすをそのままにすると細菌が繁殖してお口が臭うようになり歯垢が付きます。更に放置するとそれが歯石となり、歯肉炎や歯槽膿漏などと悪化してしまうリスクがありますので、日常から歯垢をためないための歯磨き習慣が大切だと考えております。
この歯ブラシは1本ずつ日本の職人さんが手作業で組み立てるため大量生産の歯ブラシのように低価格ではありませんが、1カ月程度継続使用できることを考えると決してコスパは悪くはないと考えております。(定価1本¥1.350+税)
次に「360度カミカミクルクル」と従来の一般的な360度の歯ブラシとの構造の違いを図で解説してみたいと思います。
上のイメージ図のように従来の一般的な360度タイプの歯ブラシはディスク型のブラシ毛をブラシ軸の先端に何枚も重ねてブラシヘッドとなっています。
このタイプの歯ブラシは使い方にも説明されていますが、縦横に動かして磨くことを推奨していますので、ペットが奥歯で噛んでしまうと奥歯がナイロン製であるブラシ毛を噛んでしまうと切れて外れてしまうことがあります。
※噛んで歯磨きすることを前提としていない歯ブラシなのでこのタイプの歯ブラシ自体を否定する意図はありません。
ペット相手に縦横に動かして歯を磨くという行為はとても難しく、相当大人しくされるがままになってくれる子か、ケアのプロでなければなかなかスムーズにはいかないことが殆どだと思います。
どうすれば効率的に歯垢の溜まりやすい奥歯を全体的に歯磨きできるか考えたところ、やはり360度タイプの歯ブラシをカミカミ噛んでいる間に歯ブラシをクルクルと軸回転させて磨くのが一番効率的で簡単だと思いました。
それを実現する為には奥歯の歯で噛まれても簡単に切れたりしない強度の高さが必要であり、今回開発した歯ブラシを考案するに至りました。
360度カミカミクルクルを使って猫ちゃんのお口のケアに悩んでいる飼い主さまの負担が減り、すべての猫ちゃんのお口の健康を守る助けとなれることを願っています。
最終調整の為に発売予定を少し過ぎてしまいましたが、5月中旬には皆さまにお届けできる予定です。