初めて猫ちゃんを家族に迎える準備
保護猫活動などが注目をあつめている近年、機会があれば猫さんを家族の一員としてお迎えしたいと思っている方も増えているのではないでしょうか?
私も2019年終わり頃にご縁があり、保護猫さんを一匹お迎えしました。
(当時生後4か月のキジトラの女の子、避妊手術直後の写真です。)
迎える半年前くらいから準備していたグッズなど、その経験から事前準備しておいたほうが良いものをご紹介したいと思います。
絶対に必要なもの
- トイレ(猫砂も含めて様々なタイプがありますのでお手入れの仕方やランニングコストなど下調べしておくのがベターです。)
- トイレシート(システムトイレに使うものですが、トイレ以外にも色々と役立ちます。)
- フードボウル(少し高さがあるものが理想的かと思います。水用も含め2個必要です。)
- 猫用ベッド(リラックスできそうなものをチョイスして安眠できる環境を作りましょう。)
- キャリーバッグ(ハードタイプやリュックタイプなど様々あります。)
- ケージ(できれば2段以上のもの。猫さん専用の空間で慣れてもらう為に必要です。)
- ダンボールの爪とぎ(本能的に爪とぎする生き物なので、ストレス発散のためにも必須です。)
あると安心なもの
- フード類(お迎えするのが未定な場合は消費期限もあるので保留にしても良いと思います。定番のカリカリやウエットフードやおやつなど様々ありますので、まずは少量購入して好みを観察しましょう。)
- キャットタワー(上下運動ができ、高いところでリラックスできるものが望ましいです。)
- 爪切り(動物病院で切ってもらう事もできますが、飼い主さんができるとお互いに楽だと思いますので、おやつ等とセットにしてチャレンジしましょう。目隠しや、洗濯ネットに入れるなどすると大人しくなって切りやすい場合もあります。)
- おもちゃ(猫じゃらしなど色々ありますが、何に喜んでくれるかは使ってみないとわかりません。高額なおもちゃより案外アルミホイルを卓球のボールくらいの大きさに丸めたものが好きだったりします。ヒモや小さなおもちゃは噛んでいるうちに飲み込んでしまう危険もありますので、遊び終わったらしまっておきましょう。万が一飲み込んだものが体内から出てこず開腹手術になるケースもあるそうです。)
- ブラシ(慣れるまでは難しいかもしれませんが、健康を保つために必要なお手入れです。血行促進して健康体に。)
- 歯ブラシ(これも小さいうちから習慣にしてほしいお手入れです。)
- ダンボール(ほとんどの猫ちゃんはダンボールが好きなので、Amazonなどの箱を捨てずにキープしておきましょう。)
- ペットカメラ(留守中に心配になってしまう方はあると安心かもしれません。)
心の準備も
- 水を飲まず、ごはんを食べてくれないこともあるかもしれませんが、緊張が解けるまで待ちましょう。(数日飲まず食わずのこともありますが、4日以上飲食、排泄もしない場合は内蔵へ負担がかかりますので、動物病院に相談しましょう。)
- 病気に罹患している可能性もあります。また、今は元気でも腎臓病などかかりやすい病気などあり、治療には高額な医療費がかかりますのでペット保険の加入や、もしもの為の貯金をしておくことをお勧めします。
- 去勢、避妊手術を考える。(発情期が来る前に手術することで将来なりやすい病気の予防効果や、性格が穏やかになる効果もあります。子供を産ませたいという希望がなければ手術をするほうが安心感があるかもしれません。)
- 現在は15年~20年以上生きる猫ですが、将来的に腎臓病の治療薬などが完成すれば30年くらいは生きれるようになるとも言われています。愛する猫ちゃんが天寿を全うするまでお世話できるか、お迎えする前にしっかりと考えておく必要があります。もし、自分が高齢であればシニアの猫さんを迎えたり、そうでない場合でも自分に何かあったときに猫さんをサポートしてくれる人など決めておくと安心かと思います。(私はお財布の中に「猫が家にいるから〇〇へ連絡してほしい」というようなメモを入れています。若くて健康な人でも突然の事故などありますので、万が一を考えておくことが大事ですね。)
- まったく慣れてくれない可能性もありますが、それでもお世話できますか?(人間と同じように猫ちゃんも性格など様々です。何年一緒に生活しても警戒心がとれない子もいるかもしれません。そんな場合でも捨てたりせずにお世話し続けることができるか、覚悟を決めてお迎えしていただきたいです。家の中が荒らされたり、夜泣きがひどかったり、トイレを失敗したり、狂暴だったり、将来認知症になって介護が必要になる場合もあります。それでも絶対に捨てたりはせずに責任もってお世話しましょう!どうしても無理な場合は、里親さんを探したり保護団体に相談しましょう。自分の思い通りにならないからといって虐待したり捨てる事は絶対に許されない行為です。)
- 長期旅行は難しい。(ペットカメラで見守りつつ自動給餌機とお水とトイレを完備で数日お留守番はできる子はいるかもしれませんが、お留守番がストレスになる子もいます。ペットホテルやシッターさんなど活用する手もありますが、猫ちゃんは環境の変化がストレスになる場合が多いため、海外旅行好きな方はしっかり考えておく必要があります。)
以上のように猫ちゃんを家族に迎えるには様々な準備が必要となってきます。まずは猫ちゃんファーストで一日でも早く環境に慣れて安心感を持ってもらえるように環境を整えましょう。お迎えしたけど警戒心が強くてなかなか慣れてくれない猫さんもいると思いますが、気長に淡々とお世話していればいつか変化があるかもしれません。警戒心が強すぎる子はとにかく構わず、空気のように存在するよう心がけるのが良いかもしれません。
すべての猫ちゃんが健康で幸せな一生を過ごせることを願っています。